恋人探しをしたことがある人
スマートフォン所有者30,000人のうち75.5%。これはアプリ利用者の割合ではなく、恋人探しの経験を聞いたスクリーニング結果です。
RESEARCH NOTE 09 / 日本の利用データ
「日本では何人に1人がマッチングアプリを使うのか」「結婚の4人に1人がアプリ婚なのか」という問いには、調査の種類を分けないと答えられません。利用経験、交際相手と出会った手段、結婚相手と出会った手段、利用者の交際経験は、似た言葉でも分母と質問が違います。
ONE WORD, FOUR DENOMINATORS
同じ「マッチングアプリの割合」でも、質問の対象が変わると答えている問いが変わります。数字を引用する前に、分子だけでなく分母と質問文を確認します。
| 数字の種類 | 分子 | 分母 | 答えている問い | 答えていない問い |
|---|---|---|---|---|
| 認知 | サービスを知っている人 | 調査対象者全体 | どの程度知られているか | 使ったことがあるか、交際や結婚に至ったか |
| 利用経験 | 現在または過去に使った人 | 対象者全体、または未婚者など | 誰が使ったことがあるか | 現在も使っているか、結果が出る確率 |
| 出会いの手段 | 恋人・配偶者とアプリで知り合った人 | 恋人・配偶者がいる人、または最近結婚した人 | その関係が始まった経路の構成 | 全人口の利用率、利用者の成功率 |
| 利用者の結果 | アプリで出会った人と交際した人 | アプリを使ったことがある人 | その利用者集団で経験された結果 | 使わない場合との因果差、全利用者の将来確率 |
読み方の原則:「25.1%」のような出会いの構成比を「利用者の25.1%が結婚する」と読み替えない。分母が違うため、割り算を組み替えて別の率を作ることもできません。
CHILDREN AND FAMILIES AGENCY / 2024 SURVEY
こども家庭庁の令和6年度「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」は、全国の15〜39歳の未婚・既婚男女を対象にしたWeb調査です。最終報告サマリでは、本調査は20,000人、内訳は未婚18,000人・既婚2,000人。既婚者は30代以下で、原則として直近5年以内に結婚した人を対象にしています。調査時期は2024年7月8日〜17日です。最終報告サマリ(こども家庭庁)で、対象と回収割付を確認できます。
| 調査の要素 | 確認できる内容 | 意味 |
|---|---|---|
| 対象 | 15〜39歳の未婚・既婚の男女、全国 | 日本の全人口や全世代の利用率ではない |
| 本調査の人数 | 20,000人(未婚18,000人/既婚2,000人) | 既婚者は意図的に2,000人を回収した層である |
| 25.1%の分母 | 主に30代以下・直近5年以内に結婚した既婚者の回答 | 最近の結婚で、配偶者との出会いのきっかけを聞いた割合 |
| 25.1%の分子 | 「マッチングアプリ」をきっかけとして挙げた人 | 結婚相手との出会いの経路の一つ |
したがって「25.1%=日本人の4人に1人がアプリを使っている」ではありません。より正確には、「この調査で対象となった最近の結婚者が、配偶者との出会いのきっかけとしてアプリを挙げた構成比が25.1%」です。デジタル庁の公式記事も、この数字を「40歳未満の既婚者のうち4人に1人がマッチングアプリで出会って結婚」と紹介していますが、同じ記事は調査対象と質問の文脈を伴って説明しています。デジタル庁ニュースの図表と説明も併読すると、見出しだけの引用を避けられます。
別の数字も同じ調査にある:速報資料では、既婚者のマッチングアプリ利用経験57%、未婚者27%という結果も示されています。これは「使ったことがあるか」の経験率であり、25.1%の「結婚相手と出会ったきっかけ」とは別の設問です。経験率と出会いの経路を足したり、片方からもう片方を推定したりはできません。
MMD RESEARCH / 2025 LARGE SURVEY
MMD研究所の2025年調査は、スマートフォンを所有する20〜69歳の男女30,000人を対象に、2025年9月19日〜24日に実施されました。回収サンプルを人口構成比に合わせてウエイトバック集計しています。対象年齢も、既婚者の条件も、こども家庭庁調査とは異なります。調査概要と結果(MMD研究所)
スマートフォン所有者30,000人のうち75.5%。これはアプリ利用者の割合ではなく、恋人探しの経験を聞いたスクリーニング結果です。
恋人探しをした22,661人の中で、マッチングサービス・アプリは20代22.6%、30代16.8%。恋人探しの場・手段を複数回答で聞いた数字です。
利用したサービスを覚えている2,940人のうち、アプリで出会って付き合ったことがある人は54.8%。全人口の交際成功率ではありません。
さらに、身近な人がアプリで交際したと答えた割合は23.8%、結婚したと答えた割合は20.6%でした。これは回答者自身の利用結果ではなく、友人・知人・同僚・兄弟姉妹などの周囲について聞いた設問です。社会で話題になり、周囲に事例があることと、回答者自身が使うことを同じ率にしないことが重要です。
MYRI / 2026 JAPAN SURVEY
明治安田総合研究所の2026年「恋愛・結婚に関するアンケート調査」は、全国の18〜54歳8,872人(既婚3,909人、未婚4,963人)を対象に、2025年12月12〜21日に実施されたWeb調査です。「恋人や結婚相手となる可能性がある人と、どのように出会うことが多いか」を複数回答で尋ねています。
この年齢層で「マッチングアプリ」を出会いのきっかけとして挙げた割合です。全員が現在利用している割合でも、アプリ経由で交際・結婚した割合でもありません。
25〜29歳と同じ複数回答の設問で、30〜34歳では30.9%でした。年齢層ごとの出会い方の構成を示す数字で、年齢から個人の結果を予測する数字ではありません。
8,872人全体では19.7%。知人紹介40.8%、職場36.6%など他の経路と同じ回答者が複数の経路を選べるため、合計を100%にする割合ではありません。
分母と設問の境界:この調査の「出会い」は、現在の利用経験や最近の結婚相手との実際の経路だけを測ったものではありません。こども家庭庁の25.1%、MMDの恋人探しの手段、後述するJODAの利用者内の対面経験とは、対象者・質問・複数回答の条件が違います。明治安田総合研究所の公式報告書で設問と年齢別分母を確認できます。
JODA / 2026 RECENT USERS
一般社団法人日本マッチングアプリ機構(JODA)の2026年調査は、2026年8月10〜18日に、直近1年間にマッチングアプリを使った18〜49歳(高校生を除く)500人をFreeasyで調べたインターネット調査です。利用者を母集団にした、オンライン接触から対面・関係進展までの条件付きデータとして読みます。
500人のうち407人が、アプリで知り合った相手と1人以上会ったと回答しました。日本の全利用者の対面率や、利用していない人との差ではありません。
実際に会った407人を分母に、知り合ってから初対面までの期間を尋ねた結果です。500人全体の74.4%ではなく、対面経験者内の条件付き割合です。
会った407人の複数回答で、「交際した」27.8%、「結婚した」13.0%でした。調査主体が業界団体であること、自己申告・非確率サンプルであることも含めて読む必要があります。
成功率へ変換しない:この調査は利用者内の経験を記述したもので、全利用者の交際・結婚確率、アプリを使わない場合との差、サービスの優劣を推定する設計ではありません。交際・結婚・身体の関係は複数回答で、同じ人が複数の進展を選べます。調査の全表(日本マッチングアプリ機構)で各分母を確認できます。
GOVERNMENT BASELINE / IPSS 17TH NATIONAL FERTILITY SURVEY
アプリ統計を評価するための最新の国レベルの基準線として、国立社会保障・人口問題研究所(IPSS)の第17回出生動向基本調査(2025年6月実施・2026年9月11日公表)があります。全国1,000調査区から無作為に選ばれた18歳以上55歳未満の独身者と、妻が55歳未満の夫婦を対象にし、独身者調査は配布15,811票・有効6,756票(有効回収率42.7%)、夫婦調査は配布10,489票・有効5,024票(47.9%)です。詳細はIPSS公式結果と掲載グラフデータ(図表5-2・5-3)で確認できます。
「いずれ結婚するつもり」は男性75.1%(前回81.4%)、女性77.8%(前回84.3%)へ低下しました。意向は行動ではなく、時点ごとの自己申告です。
恋人がいる未婚者は男性19.6%、女性27.8%。未婚者の3人に1人は交際を望まないと回答しました。交際状況・希望はアプリ利用率や個人の将来予測ではありません。
概要版図表5-3の対象(過去5年間に結婚した初婚どうし、妻は結婚時50歳未満かつ調査時55歳未満、客体数570)では、「(1〜9以外で)ネット(インターネット)で」(SNS・ウェブサイト・アプリ等を含む)が出会いのきっかけの20.2%(前回11.0%)でした。アプリ単独の利用率や成婚率ではありません。
境界:政府確率調査ですが、2025年6月時点の横断データで、意向・交際状況・出会いのきっかけは自己申告です。20.2%は概要版図表5-3の客体数570を分母とする、過去5年間に結婚した初婚どうしの夫婦(妻は結婚時50歳未満かつ調査時55歳未満)の構成比です。「ネット」は設問の「(1〜9以外で)ネット(インターネット)で」で、SNS・ウェブサイト・アプリ等によるやりとりを含みます。婚姻年次2020〜2024年の図表5-2の別集計18.6%や、前回の第16回調査の値と混ぜず、現在のアプリ利用率・利用者の成婚率・アプリの因果効果へ変換しません。
CARF-F-609 / JAPAN RELATIONSHIP TRANSITIONS
「アプリを使ったか」と「関係が始まったか」は別の問いです。東京大学のCARF Working Paper F-609は、2023年時点で25〜45歳の日本在住者10,000人に過去の交際・結婚履歴を尋ね、独身、交際中、結婚という状態の間を人がどう移ったかを月次データに組み立てました。本文はWorking Paper(未査読の草稿)として公開されています。研究ページと公式PDFで、調査設計と限界を確認できます。
| 確認する層 | この研究の内容 | 読める範囲 |
|---|---|---|
| 対象と質問 | 25〜45歳(2023年時点)10,000人。過去の交際相手、開始時期、継続・別れ・結婚の履歴を回顧的に回答。 | 日本の特定コホートで、関係状態の変化を時系列に近い形で整理する。 |
| 主な分析 | 25〜29歳、30〜34歳について、年次の遷移確率を中心に、2020年以降がコロナ前のトレンドからどう外れたかを比較。 | 単身から交際、交際中から結婚という関係形成の段階を分けて見る。 |
| 主な結果 | 両年齢群で、単身から交際への遷移は2020年以降に事前トレンドを下回り、交際中から結婚への遷移は上向く局面が観察された。前者の流量が大きく、結婚数の減少を押し下げる方向が強かった。 | パンデミック期の社会的接触と関係形成の変化を考える材料になる。 |
アプリの利用率や効果ではない:この調査はアプリ利用の有無・サービス別成果・非利用者との比較を測っていません。したがって、ここでの遷移を「アプリが結婚を増減させた」と読み替えたり、現在の日本全体の交際確率に変換したりはできません。回顧による記憶の誤差、2023年時点の25〜45歳コホート、初婚までを中心に尋ねた設計、未査読のWorking Paperという限界も残ります。
COMPARE THE UNIT, NOT THE HEADLINE
数字が違うのは、どれかが間違っているからとは限りません。対象年齢、関係の段階、回答の複数選択、過去経験の記憶がそれぞれ違うからです。
| 数値 | 誰の中の割合か | 測定しているもの | 安全な言い換え |
|---|---|---|---|
| 25.1% | こども家庭庁調査の最近結婚した既婚者 | 配偶者との出会いのきっかけ | 最近の結婚者では、アプリが主要な出会い経路の一つだった |
| 20.2% | IPSS第17回の過去5年間に結婚した初婚同士の夫婦 | 出会いのきっかけ(ネット:SNS・ウェブサイト・アプリ等) | 最近の初婚同士の夫婦では、ネット経由が2割だった(アプリ単独の率ではない) |
| 22.6%/16.8% | MMD調査で恋人探しをした20代/30代 | 恋人探しの場・手段 | 恋人探しをした層では、年代によりアプリを手段として挙げる割合が異なる |
| 54.8% | MMD調査で利用サービスを覚えている経験者2,940人 | アプリで出会った人と交際した経験 | その条件付きの経験者集団では、交際経験を報告した人が54.8%だった |
| 23.8%/20.6% | MMD調査の回答者全体 | 身近な人の交際・結婚事例 | 周囲にアプリ経由の交際・結婚例があると答えた割合 |
数字を比較する順番:①対象者、②調査時点、③分母、④複数回答か単一回答か、⑤現在・経験・関係結果のどれか、⑥ウェイトや抽出条件、の順に確認します。数値の大小だけで普及度やサービスの優劣を決めません。
DESCRIPTIVE DATA IS NOT A CAUSAL EFFECT
「アプリで出会って結婚した人が25.1%いた」という記述は、出会いの経路の分布を示します。しかし、アプリを使わなかった場合と比べて結婚しやすくなったか、アプリがなければ同じ人は結婚しなかったか、という反実仮想は測っていません。
利用する人には、年齢、地域、結婚意向、時間、友人関係、スマートフォン利用、サービス選択などの違いがあります。さらに、最近結婚した人に過去の出会いを尋ねる調査は、記憶や質問の選択肢にも依存します。これらを統制した比較や、利用機能を無作為に変える実験とは、推論できる範囲が違います。
オンラインサービスの数字の読み方については、アプリ統計の選択バイアスとアルゴリズムの記事で、登録・表示・選択・返信・マッチの段階を分けています。マッチ・返信・魅力・満足度の指標記事では、率の分母と時間単位をさらに整理しています。
年齢を単なる属性として数えるのではなく、表示ラベルや検索条件が候補者の集合と交際の進展にどう届くかは、日本の婚活プラットフォームにおける年齢表示・年齢フィルターの研究で別に整理しています。
特定の調査対象・時期・質問において、アプリが出会いの手段としてどの程度挙がったか。
全利用者の結婚確率、使わない場合との差、アプリが結婚を生んだ因果効果。
安全性、満足度、関係の質、継続、結婚後の生活は、出会いの経路とは別のアウトカム。
集計レベルの検証:「アプリが結婚を増やした」という因果物語の検証も出ています。JungとLusher(2026、Economics Letters)は、米国Current Population Surveyと「Tinder」の検索強度を露出の代理変数としたイベントスタディで、21〜35歳の結婚率への効果を推定し、全体の結婚率に有意な効果は見られなかったと報告しています。代理変数の精度、年齢層・国の限定は残る限界です。原典
PANEL DATA EVIDENCE
出会いの経路を「結婚まで」ではなく「結婚後まで」追った日本の研究があります。Potarcaと石田(東京大学社会科学研究所 Discussion Paper DP169)は、日本人のライフコースパネル調査(JLPS 2007〜2016年)から結婚済み夫婦2,941組を抽出し、オンラインで出会った夫婦とそれ以外で家事分担の平等さを比較しました。観測される特徴についてエントロピー・バランシングという統計手法で選択バイアスを調整したうえでの分析です。
オンラインで出会った婚姻は、他の出会い方の婚姻より家事分担が平等である割合が高い——ただし妻が大学卒の場合に限られました。著者らは、オンラインの出会いが選択肢の範囲を広げ、交際段階のジェンダー交渉を変える可能性を指摘します。
バランシングは観測された特徴のみ調整します。オンライン出会いを選ぶ人々の観測されない違い(価値観、家族観、都市性など)が残るため、「アプリが平等な分担を作った」という因果主張はできません。
分析対象は2007〜2016年に結婚した夫婦であり、現在のアプリ市場(マッチングアプリの主流化、課金構造、審査体制)とは構成が異なります。異性愛婚姻に限定され、交際や利用者のウェルビーイングへの拡張もできません。
境界:これはDiscussion Paper(査読前の研究所ワーキングペーパー)です。自己申告の家事分担データに基づく観察研究であり、25.1%などの「出会い経路」統計とは測定している対象が違います。この数字から「アプリを使えば平等な結婚ができる」といった個別の処方は導けません。
SEXUAL HEALTH PATH ANALYSIS / 582 CHINESE APP USERS
「アプリを使うと性感染症にかかりやすい」という言説がよく見られます。中国のデートアプリ利用者を対象にした横断研究は、この因果連鎖そのものを分解しました。性的経験のある異性愛利用者582人(TantanやMomoが中心)への調査で、カジュアルセックス動機→アプリ経由のパートナー数→危険行動→性感染症診断という経路を逐次媒介モデルで検討しています。
カジュアルセックス動機と性感染症診断の間に直接的な関連は見られませんでした。アプリ利用の動機そのものが病気の確率を上げるわけではありません。
診断確率を有意に上げたのは危険な性行動(OR≈1.79)でした。動機もパートナー数も、危険行動を経由して初めて診断と結びつきました——「誰が出会ったか」ではなく「どんな行動を取ったか」が分水嶺です。
この構造は、アプリ利用者への一括的な非難よりも、危険行動自体への介入(検査・コンドーム・ワクチン情報)が合理的であることを示します。プラットフォーム非難は予防上の的を外します。
境界:横断調査であり因果の向きは不明、単一国の若年異性愛利用者への限定、自己申告の診断データです。日本の利用者への外挿や、個人への判定には使えません。PMC全文(オープンアクセス)
NATIONAL SURVEY TRENDS / 1987-2015 / JAPAN
「若者は恋愛を諦めている」という言説には、全国代表データがあります。Ghaznaviら(2020、PLOS One)は、出生動向基本調査の7回分(1987〜2015年、各回11,683〜17,675人)を分析し、18〜39歳の交際状況と恋愛関心の時系列を推定しました。
年齢標準化された単身割合は、1992年の女性27.4%・男性40.3%から2015年には女性40.7%・男性50.8%へ上昇。増加の主因は結婚の減少で、交際者の割合は大きく変わっていません。
2015年時点で独身者の約半数(全女性の21.4%・全男性の25.1%)が異性との恋愛に関心がないと報告。ただし質問は2010年・2015年のみ、「交際(こうさい)」の定義は調査に含まれず、同性関係は測定対象外です。
関心がないと答えた層は、所得・学歴が低く非正規雇用の割合が高い傾向がありました。「草食化=価値観の変化だけ」という説明では捉えきれない構造的要因を示唆します。逆に言えば、これは魅力や市場価値の問題ではなく、雇用と経済条件の問題としても読めるデータです。
境界:記述的な全国調査トレンドであり因果推論ではありません。異性間関係のみが対象です。「若者が恋愛できないのは市場価値が下がったから」という読みにも、「本人の自由な選択だけ」という読みにも、この研究は変換できません。測れているのは状態と申告された関心の分布です。PLOS One誌の論文(オープンアクセス)
独身のまま続けることとウェルビーイングの関係は、「独身でいることのウェルビーイング」の研究を読むページで扱います。年齢ラベルが候補集合をどう変えるかは、年齢表示・年齢フィルターの研究ページへ。
GENERATION 3 / TYPE 3 CONSOLIDATION / JAPAN
日本の研究を増やすときに起きやすい誤読は、特定の婚活プラットフォームで効率が上がったこと、条件を多く挙げた人の探索行動、結婚候補者の構成比を、一般的なアプリ利用率や個人の結婚確率へ変換することです。Generation 3では、三つの分母を同じ表に置いて境界を明示します。
| 研究の分母 | データと結果 | 答えていない問い |
|---|---|---|
| 構造化された結婚相談プラットフォーム | IBJの2014〜2025年ログを使ったOtani研究は、確認済みプロフィールと成婚記録からマッチング効率を推定し、効率が約4倍になったと報告 | 一般的な恋活アプリの人口利用率、登録者一人の結婚確率、効率上昇の因果要因 |
| 全国パネルの配偶者条件と行動 | Hara・YuはJLPSの11年・8,946人年で、条件数が多い人ほど探索行動は多いが婚姻移行は遅いと分析 | 条件数から本人の価値、アプリの優劣、誰でも再現できる成功率 |
| 条件を再構成した疑似市場 | 鈴木・八代は25〜49歳の独身男女1万人について、希望率・人気率・成立率を作り、成立率3.8%、ミスマッチ率42.0%を示した | 実際の接触・交際行動、アプリの利用率、個人に返せる「市場価値」点 |
Otaniの分析は、選抜の強い結婚相談サービスのプラットフォーム効率です。Hara・Yuのパネルは、条件と探索・婚姻移行の時間的な関連を見ます。鈴木・八代の研究は、調査回答を仮想的な市場に置いた指標です。三つとも、日本の「利用率」や個人の将来確率を直接測った研究ではありません。
内部リンク:年齢条件が候補集合を狭める仕組みは年齢表示・年齢フィルター、個人点数化の問題はSMV研究、観測されたマッチを全人口へ外挿できない理由はデータ・バイアス研究で分けて確認します。
SEARCH QUESTIONS, ANSWERED CAREFULLY
| 問い | このデータから言える答え |
|---|---|
| 日本の利用率は何%? | 「現在利用」「利用経験」「恋人探しで使った」「最近の結婚の出会い経路」「IPSSのネット経由」が別なので、対象と質問を指定しない単一の率はありません。→該当セクション |
| マッチングアプリ婚は4人に1人? | こども家庭庁調査の、主に30代以下・直近5年以内に結婚した既婚者の出会いのきっかけでは25.1%。全人口やアプリ利用者の4人に1人という意味ではありません。→該当セクション |
| マッチングアプリの結婚率は20.2%? | IPSS第17回の20.2%は、過去5年間に結婚した初婚同士の夫婦が「ネット(SNS・ウェブサイト・アプリ等)」を出会いのきっかけに挙げた割合です。アプリ利用者の結婚確率でも、アプリ単独の率でもありません。→該当セクション |
| アプリ利用者の何%が結婚する? | 今回の公的調査とMMDの数値は、その分母・追跡期間・非利用者比較を満たす結婚確率ではありません。→該当セクション |
| 20代と30代でどちらが多い? | MMDの恋人探しの手段では20代22.6%、30代16.8%ですが、対象者と質問が限定されます。年齢だけで一般的な魅力や将来の結果を予測する数字ではありません。→該当セクション |
| 年代別の出会いでアプリは何割? | 明治安田総合研究所の全回答者8,872人では、複数回答の出会いのきっかけとして25〜29歳33.3%、30〜34歳30.9%がアプリを挙げました。利用率や交際・結婚の確率ではありません。→該当セクション |
| アプリで会う・交際・結婚はどれくらい? | JODAの直近1年利用者500人では81.4%が1人以上と会った経験を報告し、会った407人のうち27.8%が交際、13.0%が結婚を報告しました。利用者全体の成功率ではありません。→該当セクション |
| マッチング効率が上がれば誰でも結婚しやすい? | IBJの選抜された結婚相談プラットフォームでは効率上昇が推定されていますが、一般アプリの利用率や個人の結婚確率ではありません。→分母の比較 |
LIMITS AND NEXT QUESTIONS
「何人に1人」という見出しを見たら、まず誰を数えた数字かを戻って確認します。数字を小さく見せたり大きく見せたりするためではなく、調査が実際に答えた問いを守るためです。
PRIMARY AND OFFICIAL SOURCES